会長挨拶

第33回日本聴神経腫瘍研究会

会長　齊藤　延人

（東京大学医学部脳神経外科 教授）

今般、令和6年度の本研究会会長を拝命し、令和6年（2024年）7月20日(土)に御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにて、第33回日本聴神経腫瘍研究会を開催することとなりました。

日本聴神経腫瘍研究会は聴神経腫瘍の診断と治療に関する諸問題を集学的に検討し、本腫瘍のより適切な治療法の達成に貢献することを目的として、平成4年（1992年）に第1回が開催され､その後脳神経外科と耳鼻咽喉科で当番を交代しながら、その時代の最先端の研究と臨床を共有するために毎年開催されてきました。

今回の研究会では、テーマを「聴神経腫瘍の生物学と集学的治療」とさせていただきました。聴神経腫瘍の外科的治療や放射線治療はかなり進歩し、多くの施設で優れた治療成績を収めるようになってきました。また、腫瘍の遺伝子解析によるNF2遺伝子解析をはじめ、聴神経腫瘍の生物学的な特徴も明らかになりつつあり、Neurofibromatosis type2との関連や髄膜腫との関連が明らかになりつつあります。そこで外科的治療、放射線治療、基礎研究のCutting-edgeを持ち寄り、議論する場にしたいと考えております。そのため特別講演、シンポジウム、ランチョンセミナー、一般演題等で構成する予定です。

会員の皆様にとって有意義な会となるよう企画をしてまいりますので、ご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。